遠坂百合子(リリーエアライン)
長い間、小劇場で役者として活動。2005年に、プロデュースユニット・リリーエアライン立ち上げ。作・演出を自身が行う。日常的な暮らしから題材を得ているが、国や時代設定が曖昧で、観客の想像力に訴える象徴的表現を微かに挟み、ささやかに非現実味を帯びた演出が、童話的空気を醸す。オチがありそうでなさそうな簡潔にして緩やかなストーリーと、他愛もない会話が基本。明るさの中に暗さが、優しさの中に棘があり