年賀状、実はそんなに書きません。
小学生の頃は落書き大好きだったので、
年賀状となると気合いを入れまくって
干支のイラストを1枚につき1時間くらいかけて描いてた。
さすがに大人になって、年末のあわただしい時期に
1枚1時間もかけていられないのが正直なところ。
しかも出すのは年が明けてから。
いちおうデザインをなりわいにしているもんで、
出すからにはちゃんとつくります。とは言え、
三が日に届いた年賀状の返事をぽつぽつ出す程度の省エネ年賀。
うーん、これでいいのか。
きっとデザイナーとしてはだめだめですが、
こんな人はたくさんいると思います。そんなもんやと思います。
凝りに凝ったアイデア満載の年賀状を仕上げる人、
既製品の絵柄のはがきに「今年もよろしく」だけ書いて送る人、
いろんな人がいる。
元日にポストに届いた束を家族ごとによりわけて、
あーこのかわいい絵はやっぱりあの子だーとか、
こいつは字きったねえなーとか、笑いながら読むあの感じ。
年賀状という共通のフォーマットを通して、
送る人がにじみでてまうんやなあと。
じゃあミュージシャンとか役者さん、
音楽や演劇の現場にいる人の年賀状からは
どんな人となりがにじんで見えるんやろう。
この企画の出発点はそこにあります。
ま、単純に僕が好きな人たちの年賀状を見てみたい!
というミーハーな気持ちも(けっこう)あります。
覗き見みたいなもんです。
よかったら覗き見しにきてください。
これだけの年賀状を見る機会もそうそうないかもしれません。
山口良太